激白!強迫性障害と闘った10ヶ月

実践

Last Updated on 2022年3月9日 by ぜん

「あれ?確認癖が気にならない・・・!」

「ガスの元栓」「電気のスイッチ」「鍵の確認」今まで異常なほど気になっていたことが、気にならなくなっていました。
心療内科で病名を知ってから約10ヶ月後のことでした。

新卒採用で入社した1年目に僕を襲った「強迫性障害」。
病気を発症して完全克服するまでの10ヶ月間の出来事を生々しくお話しします。

※僕の中での克服の定義は、「仮に強迫性障害を発症しても、すぐに元の健康な状態に戻れる状態、つまり、”抜け出し方”を手に入れた」状態。
強迫性障害自体は性格による部分もあり、完全にゼロにはできない。
事実、僕は心配性の性格で今でも確認癖自体は持っているが、生活に支障をきたすレベルではなく、「ちょっと几帳面な人」レベル。
強迫性障害で苦しんでいた頃とは雲泥の差。

強迫性障害になったキッカケ

2000年4月。大学を卒業した僕は、ある人材派遣会社に就職しました。
当時はまだ不況の真っ只中で、なんとか滑り込んだ会社でやる気に満ち溢れていました。しかも憧れの都会である横浜に配属され、余計にウキウキしていたのを覚えています。

最初に派遣されたのは、大手電子機器メーカーの機器開発の最前線。プロジェクトの進行管理やデータを取りまとめる班に配属されました。そこで初めて仕事としてパソコン操作をすることになります。

元々真面目すぎる性格もあり、3ヶ月経ったあたりから、慣れない作業と環境に疲れを感じるようになります。
加えて、その職場では化学薬品も使用しており、扱う際には神経質にならざるを得ません。このことが、知らず知らずにストレスを溜める原因になりました。

この頃から、小さなことがやたら気になるようになってきます。

異変を感じた瞬間

2000年の冬。
この頃は、既に少しの間違いも許せない状態になっていました。
いつものように、実験結果をパソコン入力していた時でした。本当に無意識に「入力を間違えたら身内が死ぬ」という暗示をかけて作業していて、本当に入力ミスをしてしまったんです。

この瞬間のことは今でもハッキリ覚えていますが、文字通り冷や汗が一気に出てきました。

今振り返ると、これが強迫性障害発症の瞬間でした

その日家に帰ってからやったのが「みそぎ」です。冷水シャワーを30分くらい浴びて、身内にひたすら許しを乞いました。季節は真冬、水も極寒です。それも気にならないくらい必死でした。

確認癖の地獄、そして病名判明

その日を境に、小さなことが気になっていたのが一気にひどくなりました。

記事の冒頭に書いた「ガスの元栓」「電気のスイッチ」「鍵の確認」はもちろん、会社内でのちょっとした書類のズレや物の置き場所、椅子の並べ方など、挙げればキリがないくらい気になり始めます。
強迫性障害の典型的な症状である確認癖です。「絶対に大丈夫」と分かっていても確認してしまうんです。
加えて、手洗い。気がつくと15分くらい手洗いしていることもザラでした。それくらい、自分の手が不潔に思えて仕方なかった・・・

極め付けは、家を出る時の各種安全確認。
例えば、夏休みに帰省する際は、火災が起きるかもしれないという恐怖から、ブレーカーを全て落としていました。
鍵も確認しすぎて、ドアノブの周りの色が手垢で変わるほどでした。

本当に苦しい時期でした。

そしてついに耐えかねて心療内科を受診し、そこで初めて「強迫性障害」という病名を知ることになります。

反骨精神と不思議な感覚

心療内科での診察の際、医師から意外なことを言われました。
「この病気はポピュラーな病気です♪」

医師からしてみれば、毎日大勢の患者と向き合ってありふれた病気かもしれませんが、僕にとっては苦しくてどうにかしたいという必死な気持ちでの受診です。正直、ちょっとイラッとしました。
今考えると大人気ないですが・・・w

その時の気持ちは「絶対に治してやる!」負けず嫌いの性格もあり、妙な覚悟が生まれました。今振り返ると、10ヶ月という短期間に完全克服できたのは、これもひとつの要因になったと思います。

そして、病院から帰った僕は思い切った行動に出ます。
病院でもらった薬(ハッキリ覚えてないですが、多分精神安定剤的なもの)を、その日の内に全部トイレに流しましたこれが短期間での克服に大きな効果があったと、今でも確信しています。
もちろん、捨てることに対する恐怖もありました。しかし、「薬に頼ったら長引く」というほんの少しの知識があったのと、本能がそうさせたと思います。捨て終わった後、気分爽快になったのを覚えています。

病気と向き合う中で得た確信

その日から強迫性障害との戦いが始まりました。

まずやったのが、強迫性障害はどういう病気か、どういう人がなりやすいかの研究でした。当時はまだインターネットが出始めた頃で資料もそんなに多くありませんでした。本を買ったり、ネット上の少ない情報を検索したりを繰り返しました。

調べた結果分かったことが、「真面目な人が発症しやすい」ということ。しかし肝心の「どうやったら治せるか」という情報が圧倒的に不足していました。出てくるのは薬やカウンセリングのことばかり。「これじゃない」そう直感が叫んでいました。

そんな時ふと「思い切り楽しめばいいんじゃないか?」という考えが浮かんできたんです。結果的にこれが大正解!今であれば、なぜ思い切り楽しめば良いかを説明できますが、当時はまだそんな知識もなかったので、本当にラッキーでした。

よくよく考えてみると、例えば友達と飲んでる時って病気のことを考えていませんし、恐怖を感じたり細かいことが過剰に気になったりしません。また大好きなカラオケに行ってる時も、歌ってる最中は病気のことを忘れています。

それからというもの、当時隣の部屋に住んでいた同じ職場の同僚と一緒に週末の度に飲みに行ったりカラオケに行ったり…とにかく、病気から気を外らせるように楽しみ続けました。
最初の頃は流石にまだ慣れなかったため、電気や鍵のことが少し気になっていましたが、徐々に気にならなくなりました。

そして病名を知ってから約10ヶ月後、ふと気づいたら今まで確認癖で苦しんでいたのが嘘のように軽くなっていたんです。

10ヶ月で何が起きたのか?

結論を先に言うと、「潜在意識の仕組みを使って脳を騙し続けた結果、脳が”この人は健康だ”と錯覚を起こした」のが強迫性障害を克服できた理由です。親友と飲みに行ったりカラオケに行ったりして楽しんでいたことが大きく関わっています。
ここ3年ほど潜在意識の研究と実験をしているため断言できます。もちろん当時はこんな知識はないので、偶然にも潜在意識の仕組みを使っていたことになります。

僕は、障害者支援施設で職員をやっていたこともあるので分かるのですが、特に精神疾患の人は抜け出すのが難しいし、時間がかかります。その原因のひとつが、意識の向け方だと感じています。

精神的にキツくなると、どうしても病気に意識を向けがちです。そして人間の脳は「普段一番意識を向けているものを現実化する」という特性を持っています。つまり、自分の病気に意識を向けていると病気の状態を続けさせようとするんです。

僕の場合、知らず知らずのうちに強迫性障害から気を逸らすことを強制的にやったおかげで、病気に意識が向くのを防いでいました。その結果、たった10ヶ月というスピードで克服できたと確信しています。

この経験からお伝えできること

現在、精神疾患で苦しんでいる人は多いと思います。
怪我や風邪と違って外見から判断できないため誤解を受けることも多いです。

現時点での治療方法は、主に薬とカウンセリング等だと思いますが、それ以外の方法も存在する、と知ってほしいです。
※薬やカウンセリングを否定するものではありません。

今回紹介した「潜在意識」を活用する方法もそのひとつです。
僕は3年前にこの方法を知り、色々と研究や実験を繰り返してきました。その結果わかったのが、「潜在意識を使えば、不可能なことなどほぼ存在しない」という事実です。そして「病気を治したり克服する」ことも例外ではありません。

実は20年前に、強迫性障害とは別に難病である「シャルコー・マリー・トゥース病」を発症しました。末梢神経が上手く働かず、歩き方に特徴があります。
しかし「絶対に完治する」と毎日潜在意識に刷り込みを行っており、その結果、考えもしなかった治療法に出会ったりしています。

あなたが本気で願い覚悟さえ決めれば、病気を完治することだって可能だと思います。

この体験を多くの人に味わってもらいたい!
そんな気持ちでこの記事を書きました。

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ぜん

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日本版の引き寄せの法則である「予祝」を発信しています。 約20年前に「末梢神経障害」と「強迫性障害」を発症しましたが、予祝を使って強迫性障害をたった10ヶ月で完全に克服。難病の末梢神経障害も完治に向かってます。このサイトでは、予祝の考え方や実例を発信しています。

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日本版の引き寄せの法則である「予祝」を発信しています。 約20年前に「末梢神経障害」と「強迫性障害」を発症しましたが、予祝を使って強迫性障害をたった10ヶ月で完全に克服。難病の末梢神経障害も完治に向かってます。このサイトでは、予祝を使った夢や目標の叶え方、そのために必要な考え方や実例を発信しています。

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